
某ひ〇ゆきさんがオススメしていると話題の「トラックボール」ですが、正直なところ「コンピューターオタク(もちろん良い意味)限定の話でしょ」と思ってる方も多いのではないでしょうか。

ごく一部の限られた「デキる人」しか扱えないんじゃ・・・?
ぼくも「デキる人が使っているイメージ」でしたが、本当に使いやすいのか?疲れにくいって本当なのか?という疑問は使ってみないとわからないですよね。
ということで、トラックボールの定番「Logicool ERGO M575」を会社で1年使った結果、家で使用するマウスもM575に買い替えたので記事にすることにしました。
2台目を購入したという事実だけで「快適そうだ」ということは伝わると思いますが、実際はメリットばかりではありません。。
デメリットもメリットも知ったうえで購入を検討してもらえればと思います!

まずはトラックボールの概要から説明していきます!
トラックボールとは

トラックボールマウスとは、その名のとおりトラックボールという球体を転がすことでカーソル操作を行うマウスのことを指します。
トラックボール (Trackball) は、マウスなどと同様にコンピュータの操作に用いるポインティングデバイスの一種。
上面についている球体(ボール)を手で回転させて、読み取らせた回転方向や速さに応じてカーソル(ポインタ)などを操作する。
引用:トラックボール-Wikipedia
通常のマウスのように本体を上下左右に動かす必要がないため省スペースで作業ができ、手首が疲れにくいといったメリットがあります。
メリットが大きいように思えますが、操作に慣れるまで時間がかかるため、途中で挫折してしまう人も多いようです。
ロジクールM575を選んだ理由3選
自宅用に2台目を購入したERGO M575ですが、そもそもなぜ1台目にM575を選んだのか、理由を3つ紹介したいと思います。
人差し指操作の方が扱いやすそう
トラックボールと言っても、今回紹介するM575のように親指でトラックボールを操作するものもあれば、人差し指で操作するものもあります。
今回紹介するM575は最も人気の商品ですが、トラックボール=親指操作のイメージが強い方も多いのではないでしょうか?
人差し指操作タイプのトラックボールも人気のようです。
親指で操作するものや人差し指で操作するものと比べると大型になりますが、手のひら操作タイプも存在しています。

意外ですが、もともとは手のひらで操作するタイプのものが主流だったそうです。。
M575に採用されている親指で操作するタイプの方が普通のマウスの操作に近いため、人差し指で操作するものより扱いやすいと考えてM575を選びました。
USBレシーバーとBluetoothの無線接続を選べる

通常、マウスとPCを接続する場合、有線と無線のどちらかを選ぶことになりますが、デスク回りはワイヤレス接続でスッキリさせたい方も多いはずです。
ERGO M575は無線接続ですが、使用環境によってUSBレシーバーを用いた接続と、Bluetoothを用いた接続の2パターンから選択することができます。
PCにUSBポートが十分にあればUSBレシーバーを使用し、インターフェースが充実していないノートPCなどの場合はBluetoothで接続するといいでしょう。
Bluetoothの搭載されていないデスクトップPCを、Bluetooth接続できるようにするアイテムも存在しています。

2台のPCに同時接続もできますが、切替ボタンがマウスの裏面にあるので個人的にはオススメしないです。
なんといっても安定のロジクール製品

ぼくは会社でPCの管理を担当していることもあり、様々なOA機器の購入相談を受けるのですが、キーボードやマウスといった入力機器に関しては、『迷ったらロジクール製品を買ってください』と伝えるようにしています。
当然、エレコムやバッファローのマウスも使ったことはありますが、操作性はもちろん、重量感や手触りなどの質感もロジクールは群を抜いていると感じているからです。
パッケージも高級感があり、買って後悔した製品は記憶にないです。

ロジクールの回し者ではありませんよ!
さらにM575は、安定のロジクール製品の中でも10年以上のロングセラー商品となっていた、M570の後継機種として2020年10月に販売が開始されました。
M570がかなり評価の高いトラックボールということは耳にしていたので、M575を買って間違いはないだろうと考えました。
ロジクールのM575のスペック
M575のスペックを見ていきたいと思います。
メーカー・ブランド | Logicool(ロジクール) |
製品名 | ERGO M575 |
型番(カラー) | M575OW:オフホワイト |
M575GR:グラファイト | |
M575S:ブラック | |
価格(定価) | ¥7,370 |
保証 | 2年間無償保証 |
※M575S(ブラック)は1年保証 | |
梱包内容 | ERGO M575ワイヤレス トラックボール |
Unifying USBレシーバー | |
単三形乾電池x1 | |
クイックスタートガイド | |
サイズ | 134mm(⾼さ)x100mm(幅)x48mm(奥⾏き) |
重量 | 145g(総重量210g) |
電池 | 単三形乾電池x1(付属) |
バッテリー寿命 | 電池寿命(Unifying USBレシーバー使用時):最長24ヵ月 |
電池寿命(Bluetooth使用時):最長20ヵ月 | |
公称値:400dpi | |
最大値:最大2000 | |
ボタン数 | 5(カスタマイズ可能ボタン数:3) |
接続タイプ | USBレシーバー |
Bluetooth Low Energyテクノロジー | |
ワイヤレス通信可能範囲 | 10mのワイヤレス動作可能範囲 |
接続可能台数 | 2台 |
互換性 / Unifying USBレシーバー | Windows 10,11以降 |
macOS 10.15 以降 | |
Chrome OS | |
Linux | |
互換性 / Bluetooth | Windows 10,11以降 |
macOS 10.15 以降 | |
iPadOS 14 以降 | |
Linux | |
Chrome OS | |
オプション ソフトウェア | Logi Options+ (macOS 10.15以降、および Windows 10以降)に対応 |
ERGO M575を使って動きを最小化し、快適性を最大化。手になじむ形状と、スムーズで反応性に優れたサムコントロールを装備したワイヤレス トラックボールです。動かす必要がないため、狭いデスク空間に最適です。
引用:ERGO M575商品ページ


M575はカラーによって型番と保証期間が異なりますが、性能は同じです。
- M575GR(グラファイト):2年保証
- M575OW(オフホワイト):2年保証
- M575S(ブラック):1年保証
ERGO M575のデメリット
会社用と自宅用、2台のERGO M575を使用して感じているデメリットとメリットを紹介したいと思います。
静音ボタンではない
個人的には周りに迷惑の掛からない静音ボタンを好んで使いたいのですが、M575は静音ボタンではないためカチカチというクリック音が気になる方は多いかもしれません。
幸い、ぼくの仕事場は静かなオフィスではなく騒がしい工程内なので、クリック音のような小さな音は気にする必要がありません。

静寂なオフィスで仕事をされる方は気になるかもしれないですね。
トラックボールを転がす際、「シャーシャー」という音が多少発生しますが、マウスを上下左右に移動させるときに発生する音よりは小さいと思います。
かなり大きいので持ち運びにはカバン必須
トラックボールマウスは構造上、通常のマウスと比べるとかなり大きいので持ち運びには不便です。
パソコン作業をする場所が固定の方は気にする必要はありませんが、会議やテレワークなどで移動をすることが多い方には大きなデメリットとなってしまいます。。
無理矢理ポケットに押し込むことは可能ですが、移動する際はカバンに入れて携帯することをオススメします。

ノートPCもカバンに入れて持ち運んだ方が安心ですね。
トラックボールを使える人が少ない
まだまだ少数派のトラックボールならではのデメリットとして、「ちょっと操作するからマウス貸して」という場面では、「あ゛ぁ~!(使いづらい!)」という声をよく耳にします(笑)

ぼくも違和感なく使えるようになるまで数日かかりました。
対面で打ち合わせなどを行う場面の多い方は、通常のマウスを使っておく方が円滑に話が進むかもしれません。
ERGO M575のメリット
いよいよトラックボールM575のメリットをお話していきます。
カーソルの誤操作が激減
意外なメリットとして、カーソルの誤操作が激減する点を最初に挙げておきたいと思います。
パソコンなどのOA機器を管理する立場として多い問い合わせの一つに「ファイルが無くなってしまいました」というトラブルがあります。
みなさんも、ファイルをクリックした状態で近くのフォルダに移動させてしまったという経験はないですか?
通常のマウスだと、カーソルをファイルやフォルダに合わせてクリックする際、どうしても若干マウスごと動いてしまうんですが、トラックボールマウスの場合、カーソルを合わせた状態でボールから指を離してしまえばカーソルが動くことはまずありません。
そこでクリックした指を離せば、間違ってファイルを移動してしまった!というトラブルから解消されるんです。

みんながトラックボールマウスを使ってくれたら「ファイルがありません!」という問合せもなくなるだろうな。。
カーソルの移動がとてもラク
カーソルを画面の端から端へ移動させるときもトラックボールだとラクです。ボールをシャッと上下左右に転がすだけで、一瞬で移動できるのはトラックボールならではのメリットと言えるでしょう。
トラックボールの特長としてよく言われるのが「手が疲れにくい」だと思いますが、実際、手首を動かす回数が減りましたし、なんといってもエルゴノミクスによって設計されたERGO M575は手首の角度が絶妙で、長時間のパソコン作業でも疲れにくいため、ぼくもとても助かっています。
スペース減少して机が汚れなくなった


マウスを動かさなくてよくなったことによる一つメリットがもう一つありました。このブログを書いているデスクは白いのですが、普通のマウスを使っていた時は、マウスを置いてある場所にポツポツと黒い汚れが付着していたんです。
おそらく、マウスの下に蓄積した汚れが付いてしまったんだと思いますが、トラックボールマウスに替えてからは、そういう汚れがなくなりました。

その代わり、トラックボールの支点に汚れが溜まります。
2パターンのワイヤレス接続が選択可能
冒頭のM575を選んだ理由でも書きましたが、接続方法をBluetoothとUSBレシーバーのどちらかから選択できます。
M575を自宅と会社兼用も可能で、家ではUSBレシーバーでの無線接続、会社ではBluetoothでの無線接続といった使い方もできてしまいます。
電池の持ちは約1年
M575は単三電池1本で1年以上は持ちます。
ぼくは結構こまめにON/OFFの切り替えを行うほうなので、電源をONのまま放置してしまう方はもう少し短くなると思います。

ON/OFFの切り替えスイッチが本体下部にあるから忘れやすいかも・・・?

色が白・黒・グレーの3色展開
従来のマウスは黒やグレーなど地味な色が多いイメージですが、M575はブラック・オフホワイト・グラファイトの3色展開となっています。


会社用は無難にグラファイトを選びましたが、自宅用はスッキリとしたオフホワイトにしてみました。机やパソコンが白なので、統一感がアップしたと思います。

たまに開催されるタイムセールなどでM575のグレーは安くなりやすい傾向です。こまめにチェックして、お得GETしたいですね。

ぼくもAmazonのタイムセールで購入しました!
まとめ
M575について紹介してきましたが、ライバル機種や上位機種はあるのか?などを含め、締めたいと思います。
ライバル機種は?
M575と近い価格帯のライバル機種は、エレコムのM-DT1DRBKとなりそうです。
ただ、エレコムのM-DT1DRBKはトラックボールの操作が人差し指タイプなので、操作性が良くないと感じるかもしれません。

何度か使ったことがありますが、圧倒的にM575の方が扱いやすいです。
また、エレコムのM-DT1DRBKはボタンが多すぎるのも扱いにくさを増しているのかもしれません。。
親指操作のトラックボールだと、ケンジントンのK75264JPも候補になりそうです。
ケンジントンのK75264JPもホワイトがラインナップされているので、デスク回りが明るくなりますね。
上位機種は?
もともと手が疲れにくいM575ですが、完全な上位互換としてMX ERGO MXTB1sが販売されています。

いつかは欲しい・・・。
MX ERGO MXTB1sは底面に角度調整のプレートが付いているため、より自分の手首にあった角度を調整できるので、M575以上に快適な作業が可能になりそうですね。
お財布に余裕のある方は購入してみてもいいのではないでしょうか?
M575は試してみる価値あり!
トラックボールM575は、操作に慣れるまでは数日かかりましたが、慣れてしまうととても快適です。
通常のマウスのように本体を上下左右に動かす必要がないため、手首の疲れは激減しましたし、本体が机と擦れあうことによる机の汚れも無くなりました。
また、カーソルの微調整がラクになり、トラックボールから指を離してクリックできるので、通常のマウスでよくやっていた「フォルダの誤移動」もゼロです!
ブラックやグレーといった暗めの色に偏りがちなマウスですが、ホワイトが用意されているのでデスク回りを明るくコーディネートできるのも嬉しいですね。
ぺリックスというメーカーが販売している替えトラックボールは10色もラインナップされているので、M575を自分好みのトラックボールマウスにカスタム可能なことも嬉しいです。

パソコンとマウスを持って移動する場面の多い方には本体の大きさがデメリットとなりますが、カバンに入れて持ち運ぶことで解消されます。

そもそも落としたら大変なので、パソコンを裸で持ち運ぶのはやめましょう!
敷居が高いと思われがちなトラックボールですが、ぼくが会社と家で2台のM575を愛用するだけの理由があります。

是非一度、試してみることをオススメします!
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