ハリオのセラミックコーヒーミルを購入して約半年が経過し(2021年1月執筆時点)、新しい手動コーヒーミルを購入した。
その名も『タイムモアC2』・・・30000円を超える高級コーヒーミルが地位を築いているなか、7000円という価格からは考えられない性能に驚愕している。
- コーヒーを始めたばかりでミルの購入を検討中の方
- 新しいコーヒーミルを探している方
きっと候補に入っているであろう、ハリオのセラミックコーヒーミルは候補から除外したほうがいいかもしれない。
タイムモアC2、ハリオセラミックミルの良い点・悪い点をそれぞれ比較していきたいと思う。
劇的にコーヒーが美味しくなるミル。コーヒー初心者がタイムモアC2を買うべき5つの理由。
ハリオのセラミックミルを半年間使って感じたこと
コーヒーのハンドドリップを始めたとき、まず言われるのが「コーヒーは豆で買いましょう。そして安いコーヒーミルでいいので挽きたてをドリップしましょう」だと思う。
コーヒーにハマってすぐ、知人にも同じように「安いコーヒーミルでいい」と言われ、アマゾンでの評価も高かったハリオのセラミックミルを購入した。
当然、最初は満足していたんだけど、美味しいコーヒーを求めていくうちにある疑問を感じ始めた。
- このコーヒーはどうしてエグいんだろう?
- なんでこんなに雑味が出ているんだろう?
- 挽きたての豆で淹れたコーヒーは美味しいんじゃなかったのか?
さんざん悩んだ結果、「コーヒーミルの性能が低い→挽きムラ・微粉が発生→エグみと雑味が出ている→マズイ」という考えに至った。
その解決策として、ハリオのコーヒーミルを自分で改良することで、挽き具合をかなり揃えることはできたが、それでもまだ納得がいかなかった。
さらにコーヒー豆の挽き目を均一にして、まだまだ多い微粉を減らしたい。
そのためには半年間使ったハリオのセラミックミルは限界と判断し、金属刃のミルを探し始めた。しかし、高性能手挽きミルで有名なコマンダンテやZproは3万円以上もするため、ぼくみたいな一般的な会社員には手が出ない方も多いと思う。
そもそもコマンダンテ自体、品薄で手に入りづらい状況が続いている。
そんな中みつけたタイムモアC2は価格が7200円と少し頑張れば手が届く設定で、Amazonに公式ショップがあるので翌日配送が可能だった。
タイムモアC2というコーヒーミルを買ってみた
ハリオのセラミックミルとタイムモアC2の外観、ミル刃の違い、性能などを比較していこうと思う。
ハリオとタイムモアの外観
左がハリオのセラミックミル、右のタイムモアC2は精悍な佇まいのブラック。
単体で見るとハリオもシンプルでオシャレだけど、タイムモアC2と並べるとチープ感が際立ってしまう。
ハリオセラミックミルとタイムモアC2のミル刃の違い
大きな違いはミル刃の材質。左がハリオのセラミックミル、右がタイムモアC2の金属刃。
ハリオセラミックミルは名前のとおりセラミックで出来ていて水洗いが可能。
一方、タイムモアC2は金属刃のため水洗いは不可能。錆びると性能が一気に落ちてしまうだろう。
ハリオのセラミックミルの方が衛生的だと思ってしまう。
ミル本体の持ちやすさと挽き心地を比べてみる
まずは半年間愛用してきたハリオのセラミックミル。
クビレがある部分は細いけど、他の部分は大き目な手のぼくでも太いと感じる太さ。
コーヒー豆をひいているとだんだんと手が疲れてくる。
挽き心地はゴリゴリとすり潰している感覚で、固い浅煎りのコーヒー豆はかなりの重労働。
次にタイムモアC2は持ちやすい太さの寸胴タイプ。
挽き心地はサクサクと軽く、コーヒー豆を切っている感覚。もちろん、浅煎りは引っかかることもあるけど、それでも気持ちいい。
一日に何杯もコーヒーを飲む休日でも疲れが出にくい。
ミル刃の違いによるコーヒー豆の挽き目の差
まずはハリオのセラミックミルで挽いたコーヒー豆。
【ハリオ】セラミックコーヒーミルの挽き目をたった3分でワンランクアップする方法で撮った写真で、左が改良有、右が改良無。
改良有の方が挽き目は揃っていて、改良無は挽き目のバラつきが大きい。
次にタイムモアC2の挽き目。
もちろん、何も改良を加えていないノーマルな状態でこの挽き目。
若干の微粉はあるけれど、粒度の均一性は素晴らしいと思う。
タイムモアC2のコーヒー豆の容量は注意が必要
ぼくが普段淹れるコーヒーは、ぼくと妻の2杯分。
商品紹介ページにあった「容量:20g」という表記を信じて買ったけど、実際20g入るのは浅煎り~中煎りまでに限られるかもしれない。
参考までに、深煎りと中深煎りの豆※で実際の容量を比べてみた。
※2021/1/29執筆時点で手元に浅煎りのコーヒー豆がなかった。。
岡山の折り鶴さんで購入した、かなり深煎りのブラジル・完熟トミオフクダ。どっしりと濃厚なコーヒー。
タイムモアC2に深煎りを投入。
深煎りは軽いので、タイムモアC2には20gが精いっぱい。
フタはギリギリできるので、なんとか挽けるというレベル。
次にハリオのセラミックミルに深煎りを投入。
25gは普通に入る。
投入部はまだまだイケるレベルだけど、受け部に入らないと意味がないのでこれが限界かな。。。
中深煎りは東京は蕪木さんのエチオピア・シェカ。良い溜息が出るコーヒー。
タイムモアC2には26g入った。
フタも普通に閉まってイイ感じ。
次にハリオのセラミックミルに中深煎りを投入。
中深煎りとはいえ30gを超えた。
ハリオのセラミックミルは余裕で2人分のコーヒー豆を挽くことができる。
当然、投入部も余裕がある。
20gしか入らないタイムモアC2で深煎りを24g挽くとなると、12gずつ2回に分けて挽くなどの工夫が必要になるんだけど、受け口を一旦取り外すときコーヒー豆がネジの溝に嚙みこむため掃除をしなければならない。
このコーヒーを淹れるタイミングでの掃除はできれば避けたい作業だから、容量だけで言えばハリオに軍配が上がる。
タイムモアC2で気になるところ
他にもタイムモアC2で気になる部分はあって、まず収納が微妙に困る点。
ハンドルを外してフタに引っ掛けることができるハリオに対し、タイムモアC2はハンドルを取り外したところで置き場に困るため、ハンドルを付けたまま収納しなければならない。
タイムモアナノは容量こそ15gと少な目で値段も張るんだけど、ハンドルが折りたためるから持ち運びもスマート。
ソロキャンプなどのアウトドアに持ち出す人はタイムモアナノがいいかもしれない。
もうひとつ気になるところは、投入部と受け口が金属でできているから、締めるときに黒板を爪で引っ搔いたようなイヤな音がする。
ハリオは投入部も受け口もプラスチックなのでその心配はない。
まとめタイムモアC2は高性能で低価格
ハリオのセラミックミルとタイムモアC2を表にまとめてみると次のようになった。
ハリオセラミックミル | タイムモアC2 | |
外観 | 〇(シンプル) | ◎(精悍な佇まい) |
お手入れ | ◎(すべて水洗いOK) | △(水洗い不可) |
価格 | ◎(約2000円) | 〇(約7000円) |
挽き目 | △(改良すれば〇) | ◎(かなり均一な挽き目) |
挽き心地 | 〇(ゴリゴリと重い挽き心地) | ◎(サクサクと軽い挽き心地) |
容量 | ◎(30g前後で2人分も余裕) | 〇(20g前後で2人分は厳しいことも) |
収納 | ◎(ハンドルをフタにかけられる) | 〇(スリムだがハンドルをしまえない) |
それぞれ、メリットとデメリットが分散される結果になったけど、コーヒーのハンドドリップで大事なのはやはりコーヒー豆の挽き目がいかに均一か?だと本気で思っている。
どうしても「最初だから・・・」と安いハリオのセラミックミルに手を出しがちだと思うけど、ぼくは全力でタイムモアC2をオススメする。
たとえハリオに比べて5000円高く、容量が少なくても。
それくらいタイムモアC2はコーヒーライフのレベルを格上げしてくれる素晴らしいコーヒーミルだと思う。
コーヒーミル選びの参考になればうれしいです。
劇的にコーヒーが美味しくなるミル。コーヒー初心者がタイムモアC2を買うべき5つの理由。
コーヒーミルの挽き目について比較した記事も書いています。
コメント